【奈良】【警備】警備会社でいうところの安全・安心って?
2023/07/18
ちゅんぺいです
警備業においては「安全・安心」と、言う言葉をよく使います。
「安心」も「安全」も、先を予見する状況に対して良く使う言葉です。
例えば「安心して暮らせる世の中にする」「交通安全のための安全施設整備を行う」等が挙げられますね
これ等「安心・安全」の為になすべき内容を記載して、警備業では元請様との間の契約には「請負契約」を使用しています。
「請負」とは依頼された仕事に対して完成させてこそ、代金が支払われる旨の契約形態です。
さて、警備業に完成形があるのでしょうか?
警備は役務の提供であって、物を造る仕事ではないので、完成した結果が形として現れるものではありません。
完成形を形で確認できなくても「請負契約」を結ぶのは、「警備業者が役務を提供した結果、事故なく終了した」という結果を確認するとする考え方に依るのです。
さて、警備業者として弊社は「安全」「安心」を提供しているつもりではありますが、これらの結果を求めるためには、常に先を予見する能力を必要とすることになります。
私たちにそのような能力が備わっているのでしょうか?
先日の事ですが弊社の近くの交差点で、右折車両と直進車両の出会頭事故が発生しました。
この事故で片方の車両が横転し、運転者の腕が車両の下敷きになる様な大事故でした。
当時会社で執務中であった若手2名が、社外の騒ぎを聞きつけて、飛び出していきました。
二人は100メートルほど先で発生した、事故状況を一目見るなり、一旦引き返して誘導灯と水入りペットボトルを抱えて、再び飛び出して行きました。
交差点を挟んで二手に分かれ、二次的事故が起こらないようにと「片側交互通行規制」を行いました。
事故の騒ぎを聞きつけて集まった住民と協力して、119番通報と110番通報を行いました。
救急車が来て一人が緊急搬送され、その後警察官が来て弊社の二人と交代しました。
飛び出した弊社の二人に、会社に戻った後に話を聞くと
① 緊急事態だったので、飛び出しました。
② 交差点の事故だったので、二次災害防止をするために、交通誘導が必要になると考えて、誘導灯を持参しました。
③ ペットボトルの水については、一目見て大きな事故に思えたので、終了まで時間が係ると思い、熱中症を予防するために持参しました
と、話してくれました。
弊社の若い二人は、緊急事案の発生に対して、この先に必要となると思われる内容を予見して飛び出したのです。
先を読む力が「安心・安全」な現場を造る事が出来るのです。
この様な先を読む力を持つ若い社員の献身的動きが、会社全体に波及することで弊社は成長できるはずです。
とても頼もしい人材で、今後の二人の活躍に期待します。
さて、これらの交通事故対応の結果、二人には所轄署から「感謝状」を頂戴しました。
感謝状をいただいたことは名誉ですが、それ以上に状況を的確に判断して、素早く対応してくれた二人を誇りに思います。