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【奈良】【警備】「初心忘るべからず」に込められた本当の意味とは

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【奈良】【警備】「初心忘るべからず」に込められた本当の意味とは

【奈良】【警備】「初心忘るべからず」に込められた本当の意味とは

2023/06/20

 みなさんは、この「初心忘るべからず」という言葉をご存じですか。

 ほとんどの方は一度や二度、あるいは何度となく耳にされていることと思います。

 この言葉は自分に言い聞かせるためであったり、他の人に対して注意や忠告として口にすることが

あります。

 この「初心忘るべからず」という言葉に興味を抱き私なりに調べたところ、室町時代の能役者、

世阿弥元清が書いた「花鏡」という書物に出てくる言葉であることが分かりました。

 この「初心忘るべからず」という言葉は、一般的には「最初にはじめた時の気持ちを忘れては

ならない。」とか「物事をはじめたばかりの謙虚な気持ちや初々しい志を忘れてはならない。」と

いった意味に使われていますが、この「花鏡」という書物に書かれてている「初心忘るべからず」

という言葉の意味はやや異なったことが書かれています。

 その言葉には次の三箇条の口伝があって、それには、

     ・ 是非の初心忘るべからず

     ・ 時々の初心忘るべからず

     ・ 老後の初心忘るべからず

と世阿弥は、「初心」を自らの芸に当てはめて次のように3つに分けています。

 世阿弥によると人生の中では、初心は何度もあるもので、

  〇 「是非の初心忘るべからず」は、未熟だった時の芸を忘れることなく、

   判断基準として芸を向上させていかなければならない

  〇 「時々の初心忘るべからず」は、その年齢に相応しい芸に挑むということは、

   その段階においては初心者であり、その未熟さ、つたなさがある。そのひとつ

   ひとつを忘れてはならない。

  〇 「老後の初心忘るべからず」は、老年期になって初めて行う芸というものが

   あり、そこにも初心がある。年をとったからもういいとか、完成したとかいう

   ことはなく、限りない芸の向上を目指すべし。

と説いています。

 初めてのことに取り組む際の新鮮な気持ち、初々しい気持ち以上に自分の未熟さで

あったり、つたなかった時のことを忘れてはならないということてはないでしょうか。

 これらはいろんな仕事や人生に通じる考えであり、つまり「初心」は一生続くもの

ではないでしょうか。。

 私もこの「3つの初心」を心に留め日々精進していきたいです。

 なぜか先程から、「慣れてからも怠慢な姿勢にならずに、未熟な頃を思い出して

精進しているか。」と、世阿弥元清の声が聞こえてくるのを感じているのは私だけ

でしょうか。

 みなさんも知識の一つとして心に刻んでいただければ幸いです。

 追伸

  先日の日曜日に京都のお寺で法事がありまして、懐石料理をいただいた後に、

 茶菓子として「紫陽花をテーマにした和菓子」が振舞われ、季節感もあってか、

 美味しくいただきました。

 

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